わいわいDAYS

ネットおやじのメモ帳

ワーキングプアから永遠に続く貧困(ワープア経験者より)

f:id:waiwaicpi:20140929224300j:plain

常々人間とは欲の深い生き物だなと思う、それは自分に対してもだ。それなりの仕事をしつつ、それなりの給料をもらいつつも「もっと給与が高ければ」「余裕のある生活がしたい」と嘆いている、ワーキングプアの存在など無視をして自分さえ良ければと言う考えだ。

ワーキングプア格差社会、女性の貧困は語りつくされても具体的な解決策は聞いた事も無いし実行の気配すら無い。一部の政治家のパフォーマンスの道具になっているだけ(決して実行される事のない「お約束」だ)

ワーキングプアは現代の奴隷である事は間違いの無い事実であるし良く理解いているつもり。実は、自分は30代前半の時に実際ワーキングプアを経験している、場所は東京、転職先の社長に騙されて妻、子2人を抱えて契約社員、手取り月収25万を3年間続けている。いつまで続くか分からない真っ暗なトンネルを進んでいる気分、今思い出しても背筋が凍る。決して自己責任ではない、その社長は試用期間と偽り契約社員で採用しては「使えない」「気に入らない」と見るや直ぐに切り捨てる情け容赦無い人物だった、自分以外の何人もが法的には問題ない「解雇通告」を受けてまるでゴミの様に捨てられていったのを恐怖心にかられながらただ眺め「次は自分かも」と毎日気が休まらない日々を続けていたのを記憶している。そしてこんな輩は中小企業の社長にも結構いる事が良くわかった。

これを「自己責任」で片づけられる人は机上で舌弁をふるって高見の見物をしているだけの奴だから相手にしない法が良い。

ワーキングプアは会社が何の経験も積ませず、相応の役職を与えないまま死ぬまで自分の貴重な時間を搾取され続け貧困で居続ける事だと実感した。地主に年貢を取られ飢餓に陥る農民と同じ、そしてそこから抜け出すには「運」と言う訳の分からないものさえも味方につけなければ困難である事も経験としてわかった。

今、正社員としてそこそこ生活出来ているのは、自分には手を差し伸べてくれる人がいた。だたそれだけの事、自己責任でも何でもない、もしその人がいなければ妻、子供を巻き込んで老人になるまでただ恐怖と絶望の中で心身が休まる事の無い日々を過ごしていただろう。

そしていつワーキングプアに陥るかも知れない状況がいつも隣り合わせだと言う現実に自分は気が付いている、だから正社員と言う立場に必死にしがみついて生きている。「派遣が良い」なんて言う奴は信じられない、正社員は幻想かもしれないと思いつつも多少なりとも精神的に安定した生活がある。

チャレンジ出来ない国日本、ゲームで言えばスタートの時点で残機ゼロだ。

若者から中高年まで絶望の淵に突き落とすワーキングプア製造工場の様なブラック企業は消えてしまえば良い、永遠の貧困から抜け出せる仕組みが作られる事を他力本願ながら願うばかりである。