わいわいDAYS

ネットおやじのメモ帳

台風で実家が浸水、その後の処理

大型台風18号が本土へ向かっている、今年の台風は大型が多く各地で甚大な被害をもたらしている、台風以外にも局地的豪雨等、天変地異かと思える異常気象が日本各地で起こってる。

報道は台風中継をリアルタイムで行ったり、台風通過後は被害にあった地域を「こんなにひどいんです」と台風のすざまじさを報道する。でもそれは一定期間だけだ。被害にあった人達のその後を報道する事は無い、視聴率をとれない事案には興味がないのだろう。

私は若いころ台風で実家が浸水した事がある。2階建て家屋の1階がすべて浸水、泥が家に流れ込み家具、家電製品全て全滅した。その状況に唖然としてただ立ち尽くしていた。

元の生活に戻るまで半年は要したと記憶している、家の中の掃除、水浸しの家具を洗い天日干し、そして大切な写真は丁寧に洗いまとめる、本は読めないので破棄、服もほぼ半分が駄目になった。使えなくなった家電製品は全て買い直しと、父は仕事、母はパート、私は学校がある中で家に帰っては復旧作業の繰り返し。労力も相当なものだが、お金の出費も貯金を使い果たしそうな勢いでどんどん出て行った。当時はネットも無いからボランティアが全国から助けに来るなんて皆無、家族の力でなんとかするしかなかった。

半年後はなんとか落ち着きを取り戻したが、精神的、肉体的疲労はピークに達していた。

その頃テレビの画面はバラエティタレントが楽しくおしゃべりをし、人気急上昇の俳優がドラマ初主演との報道でもちきり、世間の目は別の所に移っていた。

俺は被災者だと主張してもどうにもならないが、災害に合った家族は元の生活を時間をかけて取り戻す人、その場所を捨てざる得ない人。色々なドラマがある。

台風の報道があったら「台風が過ぎ去った被災地はどうなるんだろう?」とほんの少し考えて欲しいです。